<B>小野妹子神社</B><br /><br />

　外交・華道の祖神<br />
　小野妹子神社（祭神・大徳冠位小野妹子命）<br /><br />

　推古朝の廷臣，妹子は遣隋使として外国に行かれた先駆者である。<br />
　西暦六〇七年聖徳太子が中国の隋朝と外交を開くに当り，遣隋使となり国書をもって渡海する。それには「日出ずる国の天子日没する国の天子に書をいたす」と記され，大国隋へ対等の外交交渉を拓り開き日本の力を海外に示された外交史上有名な神徳の高い祭神である。今も神社へは外交官，駐在員の参拝が多い。<br />
　又，妹子は華道の創設者（*）として，今も華道家元「池の坊」によって免許の授与が受け継がれている。<br />
　社殿は古墳上にあり，裏の石垣のあとは，妹子の墓，唐臼山古墳である。<br /><br />

* 池坊家の伝承では，聖徳太子が霊木を得て京都に六角堂（頂法寺）を建立し，同行した小野妹子に如意輪観音を本尊として祀るよう命じ，小野妹子は六角堂最初の住職（住持職）となり，境内にある池の傍らに坊舎を構えて朝夕仏前に花を供えたといい，これが華道「池坊」の起こりという（Wikipedia に拠る）。