旧百三十三銀行今津支店
ヴォーリズ建築事務所の設計によって，1923（大正12）年，旧百卅三銀行（現在の滋賀銀行）今津支店として建てられました。1978（昭和53）年に銀行が移転した後は，今津町が買い取り，町立図書館として2001（平成13）年まで利用されました。約10ｍ四方，鉄筋コンクリート造りの２階建てで，外壁にはレンガを二重に積んではめこんで構築してあります。
様式は同時期の銀行建築によくみられる西洋古典建築様式を継承した意匠でまとめられ，正面中央の玄関をはさむ２本の柱には略式のトスカナ式柱頭をつけ，両側を壁柱としています。
長年の使用の間に増改築が重ねられてきましたが，町立図書館の移転後，ほぼ建設当初の姿に修復され，2003（平成15）年４月，今津ヴォーリズ資料館として開館しました（案内板に拠る/一部改）。