*11 この地は旧梶原村の東端に位置し，かつて榎を植えた一里塚が設けられていた。一里塚とは一里（約４Km）ごとに街道の路程の目印としたもので，市域では，旧芥川宿との二箇所にあり，今も芥川一里塚は現存する。
　1804（文化元）年発行の『浪華講定宿帳』には「一里塚前，茶屋平七」の名がみえ，当地周辺には旅籠（旅宿）があったものとみられる。
　なお，堂内の地蔵尊はかつて淀川沿いの中村にあり，度重なる水害から守り継がれてきたもので，「水あがりの地蔵さん」ともよばれ親しまれている（案内板に拠る/一部改）。