DVDを買ってみる
「中国語のお勉強にいいかな？」と，DVDを買ってみました。もちろん，中国語版です。なかには，日本語の吹き替えや字幕がはいっているものもあったりします。

 

　とあるビルに入り，エスカレータで上の階に上がりながら，DVDを売っている店を探していると，井戸端会議をしていたおばちゃんが「DVDかい？」と訊いてきます。何でわかったんだろ....？



　おばちゃんは「ついておいで」と，エスカレータでもう一つ上の階に案内します。でも，このおばちゃん，DVD屋さんのおばちゃんではないようで，DVD屋さんに入ると，店の若いおねえさんに小生を「引き渡して」いなくなりました。

　棚に所狭しと置いてあるDVDやCDなどを見ていると，別の若いおねえさんが「これ日本のDVD」と棚を指さします。宮崎駿のアニメ全集でした。そうやって，いくつかのDVDを見てると，先ほどのおねえさんが何やら黒いゴミ袋のような，というより，ゴミ袋に入った怪しいDVDを持ってきて，「これ，どぉ？」 ── と，いっても決して○○○のようなものではありません。至って「健全な」DVDです ^^;

　パラパラと見てみましたが，おもしろそうなものはありませんでした。というよりも，パッケージを見た限り，見ても見なくてもいいような，どうでもいいようなものばかりでした。「いくら？」「１枚５元（75円）」 ── だそうです，このDVDは「盗（印）版(海賊版)」なのでした。

　もっとも，ごくふつうの「まともな」お店の，「まともな」(多分）DVDでも１枚７－20元程度で買えます。ちなみに，レンタルは１日２元ほどだそうで，これじゃ，レンタルするひとはいないでしょうねぇ，きっと。

　この店を出て，もう一軒のDVD屋さんをのぞいてみました。何か掘り出し物があるかも....。ここでも「日本のDVD？」と訊かれたので，（日本のでなくてもよかったのですが）「そうだ」と応えると，ここでもまた例の黒いゴミ袋に入ったDVDを持ってきます。

　先ほどの店では店頭で見せてくれたのですが，おねえさんは懐中電灯を手に「こっちにおいで」と，手招きをして，非常階段のようなドアを開けて，薄暗い階段を懐中電灯をつけながら昇っていきます。これは怪しい....というより，きわめて「不穏」，アブナイ男がイキナリ出てきて拉致（誘拐）されそうな....。

　真偽のほどは定かでありませんが，誘拐された小学生が数ヶ月ぶりで戻ってきたら，腎臓がひとつなかった....とか（あくまで聞いた話デス）。で，「もう要らないよ」というと，例のおねえさんが胸の前で両腕（手首？）を交差させました。警察に捕まるときにするあの身振りです。

　どうやら，警察の海賊版の取り締まりが厳しいらしく，そんなところで「商品」を見せているようです。じゃぁ，前の店は何だったのだろう？実にアッケラカンとDVDを見せてくれましたけど....。ひょっとしたら，こっちのDVDは「中味」もヤバイDVDなのかな？